米沢市で「雪上揮ごう」白い雪の上に大きな筆で書をしたためる
降り積もった白い雪を大きな紙に見立てて、書道家が書をしたためる「雪上揮ごう」が22日、山形県米沢市で行われました。
「雪上揮ごう」を披露したのは、静岡県の書道家、福田房仙さんです。
新型コロナウイルスの影響で、行われるのは3年ぶりで、今回は米沢市内の庭園で行われました。
庭園に降り積もった白い雪が、たて10メートル、横15メートルほどの広さに踏み固められ、福田さんは墨汁をたっぷりつけた大きな筆を両腕でかかえながら勢いよく動かし、雪の上に「煌」という文字を書き上げていました。
また、新型コロナやウクライナへの軍事侵攻などの困難な状況に揺るぎない心で立ち向かい、生き抜いて欲しいという願いを込めて、「煌」の文字の左右に「ゆるぎない心」と「生きぬく」の文字もしたためました。
庭園にはおよそ100人の観客が集まり、福田さんが書き上げる様子を見守りました。
米沢市の8歳の女の子は「字が大きくてきれいだったので、大人になったら書いてみたいです」と話していました。
福田さんは「雪がとけて書いたものが残らなくても、その時見た人が感動してくれたら、それが芸術だと思います。今後も続けていきたいです」と話していました。