保育施設の送迎バス 安全装置導入は3.2% 山形県の調査
静岡県の認定こども園でバスに取り残された園児が死亡した事件を受けて県が行った緊急調査で、バスの中にセンサーをつけるなど安全装置を導入しているのは3.2%にとどまっていることがわかりました。
県は実地調査も進めていて、安全管理が不十分な施設には改善を求めていくとしています。
静岡県の認定こども園でバスに取り残された園児が死亡した事件を受けて、県はことし9月、送迎バスを運行している県内157の保育施設を対象に安全管理に関する緊急調査を書面で行いました。
それによりますと、来年4月から義務づけられる置き去りを防ぐためのセンサーなどの安全装置を導入していたのは5施設、率にして3.2%にとどまりました。
また、欠席の連絡がなく子どもの所在が確認できない場合に保護者へ確認するなどと回答したのは153施設と、ほぼすべての施設で行っているものの、これをマニュアル化しているのは59施設、率にして38.6%でした。
そして、乗降時に人数や名前などの確認を常に行っているのは128施設、率にして83.1%でした。
県は市町村と連携して来月末までに、国が策定した安全管理マニュアルに沿って全ての施設の実地調査を行うことにしています。
県子ども保育支援課は「現在、実地調査も進めているので、安全管理が不十分な施設には改善を求めていく」とコメントしています。