介護施設職員がクラスター発生時の対応学ぶ講習会 天童市

県内の介護施設で、新型コロナウイルスのクラスターの発生が続く中、施設の職員がクラスター発生時の対応を学ぶ講習会が天童市で開かれました。

この講習会は県内の介護施設で17日まで10日連続でクラスターが発表される中、感染拡大を防ぐ対策を改めて学ぼうと開かれました。

県内の介護施設の職員など80人余りが参加し、山形大学医学部付属病院の看護師の指導を受けながら、感染防止のために着用する手袋やガウン、それに高性能の「N95マスク」の付け方を確認しました。

そして、ことし春にクラスターが発生した山形市の特別養護老人ホーム「ながまち荘」の担当者が、感染後の体調の変化を花粉症や新型コロナワクチンの副反応と思い、見逃していたケースがあったことや、認知症の利用者の行動制限の難しさなどクラスター終息までに課題となったことを話しました。

参加した東根市のグループホームの職員は「県外との往来が増えているので、どこで感染するかわからない危機感がある。マスクや防護服を使う上での細かいポイントを教わり、ためになった」と話していました。

講習会を主催した県地域包括支援センター等協議会の齋野和夫常務理事は「ガウンの着脱やゾーニングをしっかりすれば感染拡大は防げるので、学んだ技術と知識を持ち帰って、活用してもらえれば」と話していました。