「セゾンファクトリー」 山梨県の企業グループ傘下で経営再建

全国の百貨店などでジャムやドレッシングなどの販売を行っている高畠町の食品加工会社、「セゾンファクトリー」は経営に行き詰まったため、山梨県に本社を置く企業グループに実質的に入り、経営再建を目指すことを発表しました。

「セゾンファクトリー」と山形市に本社を置く洋菓子メーカー「シベール」は1日、それぞれのホームページで、「セゾン」が実質的に「シベール」と同じような形で、山梨県に本社を置く企業グループに入ることを発表しました。

民間の信用調査会社によりますと「セゾンファクトリー」は、ことし2月までの1年間の売り上げは25億円と、コロナ禍前の3年前に比べて2割ほど減少していて、新型コロナウイルスの感染拡大によって百貨店での売り上げが落ち込んだことなどが原因とみられています。

「セゾンファクトリー」のメインバンクの荘内銀行は、経営再建のため、「セゾン」に対する債権、13億9900万円を放棄することを明らかにしていて、「セゾン」によりますとそのうえで、すべての事業を山梨県に本社を置く新しい「セゾン」に譲渡します。

従業員およそ200人の雇用は維持されるということです。

そして、新たな「セゾンファクトリー」の社長は、山梨県の企業グループや「シベール」の社長を務めている小田切一哉氏が兼任するということです。

ラスクなどの洋菓子の製造に強みを持つ「シベール」と、フルーツジャムを主力商品とし、全国の百貨店などに販路を持つ「セゾン」が同じグループになることで、商品開発の幅や販路を広げていくことを今後、目指すものとみられます。

両社は「お互いの強味を生かし、より一層おいしく、心が豊かになるような商品を山形から全国に提供していきたい」としています。