児童の障害にかかわらず一緒に保育を考えるフォーラム

障害のあるなしに関わらず、子どもたちが一緒に保育所で過ごす、「インクルーシブ保育」について、保育関係者が学ぶフォーラムがオンラインで開かれ、医療的ケア児の受け入れなどについて意見が交わされました。

このフォーラムは、天童市でこども園などを運営する社会福祉法人が、27日オンラインで開催し、県内や神奈川県など17の施設の職員が参加しました。

このなかでまず天童市のこども園から、発達に支援が必要な子どもや医療的ケア児を保育所などで受け入れるためには、自治体や専門家からのサポートが必要だが、県内ではまだ不足していることが報告されました。

一方、医療的ケア児など重症心身障害児も受け入れている神奈川県茅ヶ崎市の保育所は、障害のある子もそうでない子どもも、日頃から一緒に遊んだりイベントに参加していて交流を通して互いに成長していることや、医療的ケアを行う看護師に負担がかからないよう保育士も専門の研修を受け、園全体で子どもたちをみる体制をとっていることを紹介しました。

主催した社会福祉法人「つばさ会」の森谷千佳子理事は「いまは医療的ケア児の問題がクローズアップされているのと、いろんな子どもを含めたインクルーシブ保育をやっていかないといけないと言われているので、自治体からのサポートはもちろん、保育園側が主体となって考えることが大切だと思う」と話していました。