山形市 来年4月から保育所で「医療的ケア児」を受け入れ

山形市は来年4月から、市内の保育所で本格的に「医療的ケア児」の受け入れを始めることになりました。
入園を希望する家族からの相談を来月から受け付けることにしています。
医療的ケア児の受け入れを始めるのは、山形市緑町にある市立保育所、「さくら保育園」です。
去年9月、医療的ケア児とその家族への支援を進めることを自治体などの責務とする「医療的ケア児支援法」が施行されたことを受けて、市が検討した結果、「さくら保育園」がケアを行うのに適した部屋があることや、看護師が確保できたことなどから受け入れを決めたということです。
受け入れの定員は2人で、当面、対象年齢は3歳以上、ケアの内容は、たんの吸引や胃ろうからの経管栄養導尿、血糖値測定・インスリン注射の4つに限定するとしています。
市は10月から始める保育所への入園申し込みに先駆けて、来月1日から30日まで、市役所1階の「保育育成課」の窓口で、入園を希望する医療的ケア児の家族からの相談を受け付け、12月中に対象者を決めることにしています。
NHKのまとめでは、県内では、すでに最上町や東根市などの保育所で医療的ケア児の受け入れを行っていて、今回、本格的に受け入れを始める山形市は、6自治体目となるとみられます。
山形市こども未来課の荒木秀一課長は「相談に対応する中で、どのような要望に応えていかないといけないのか、考える機会にしたい。今回定員は2人だが、ニーズはもっとたくさんあると思うので、ぜひ民間にも協力してもらい、多くの受け皿を準備できるよう広めていきたい」と話しています。