下水処理施設から出る有用成分の活用成果発表会 鶴岡市

下水処理施設から出る有用な成分を農業や水産業に活用する研究成果の発表会が山形県鶴岡市で開かれました。

この研究は、鶴岡市が市内にある山形大学農学部や下水処理関連の民間企業などと平成29年に協定を結んで5か年計画で進めてきたもので、ことしが最終年となります。

23日の研究成果の発表会には、関係者らおよそ80人が出席しました。

まず、研究全体を主導している山形大学農学部の渡部徹教授が燃料や肥料の価格高騰問題に触れたうえで「いまこそ下水道から出る資源の好循環やコスト削減効果で地域に貢献していくための好機となっている」と、あいさつしました。

続いて、鶴岡市の担当者が下水の処理水に含まれる養分をアユの養殖に生かす研究を紹介しました。

処理水の中では養分を吸ってエサとなる藻類がよく繁殖してアユの成長を促し、天然物に匹敵するほどの味となったほか、身に含まれる重金属などの安全性も通常のアユと変わらなかったことが報告され、会場にアユが入った水槽も展示されていました。

鶴岡市では、この協定を引き継ぐ新たな5か年協定を来月にも結ぶことにしているということです。

渡部教授は「今後も産学官が連携して下水道資源の活用を推進し、その恩恵を受ける人を増やしていきたい」と話していました。