市長会と知事が初の意見交換会 保育料無償化で連携不足指摘
保育料を段階的に無償化する県の事業をめぐって、市町村との連携不足が指摘されたことを受けて、県内13市の市長会と吉村知事との意見交換会が初めて行われ、吉村知事が関係強化のため、来年度以降も意見交換会を継続していく考えを示しました。
この意見交換会は、昨年度の県の当初予算に盛り込まれた保育料を段階的に無償化する事業をめぐり、事前協議や調整がないまま市町村にも負担を求める形で事業化されたなどとして市長会が反発し、協議の場を設けるよう要望したことを受けて設置されました。
1日山形市で開かれた初会合には吉村知事や県庁の幹部、それに県内13市の市長らが出席しました。
この中で、市長会の会長を務める山形市の佐藤孝弘市長は「県の事業でも各市の実情に合ったほうが効果的になるものもある。立案する際には、事前に市にも問い合わせをお願いしたい」と述べました。
これに対し、吉村知事は、「意見交換会は、来年度以降も継続して行うことで、関係が深まると思う。今後も各自治体の事情や予算日程などを考慮し、事業を進めていきたい」と述べました。
意見交換会のあと山形市の佐藤市長は報道陣の取材に対し、「コミュニケーションの重要性を県も市長会も改めて認識したと思う。これを連携強化のためのいいきっかけにしたい」と話していました。