DXセミナー 生成AIとロボット 和歌山市で開催

AIの活用が急速に拡大するなか、企業のDX=デジタル変革を進めるためのセミナーが和歌山市で開かれました。

このセミナーは、DXによって業務の効率化や新規事業の展開を目指す企業を支援していこうと、和歌山県などが企画して開き、県内の製造業を中心にした企業の経営者やIT部門の担当者などおよそ70人が参加しました。
このなかで大手の自動車部品メーカー「デンソー」で、DX部門を担当している成迫剛志さんが講演し、現在、開発を進めている生成AIを活用したロボットを紹介しました。
このロボットは、大量生産から少量多品種生産に対応するため開発され、人が話しかけて指示を出すと指示の中身を自ら判断し、インターネットを通して必要な情報を調べたり、プログラムを自分で作ったりします。
デモンストレーションも行われ、参加者が「和歌山を知ってる?」と尋ねると、ロボットは「みかんの生産が盛んです」と答えただけでなく、飲み物を渡して相手を思いやる動きを見せていました。
参加した化学メーカーの担当者は「業務効率を改善するため生成AIを試験的に導入したばかりで、使いこなすにはまだ時間がかかると思いますが、会社のきらりと光る分野を作っていきたいと思っています」と話していました。