企業のDX推進を学ぶセミナー 和歌山市で開催

AIなどの活用が急速に拡大する中、企業のDX=デジタル変革を進めるためのセミナーが和歌山市で開かれました。

このセミナーは、DXによって業務の効率化やデータを活用した新規事業の創出を目指す企業を支援しようと和歌山県などが企画したもので、和歌山市内の会場には、県内の企業経営者やIT部門の担当者などおよそ60人が集まりました。
この中では、大手自動車部品メーカーの「デンソー」で製造現場のDXを手がけている吉野睦さんが講演し、DXを進めるためには、▼分析などに使えるデータを誰でも利用できるようにすることや、▼会社側が明確な目標を最初から求めすぎないことなどが成功のポイントだと指摘していました。
そのうえで、吉野さんはまだDXに着手できていない企業では、ペーパーレス化やオンライン会議の設備の導入といった、基本的なところから始めるようアドバイスしていました。
和歌山県企業振興課の谷口淳さんは「セミナーを開催することで県内の企業のDX推進につなげてもらい、成長を後押ししたい」と話していました。