紀陽銀行グループ決算発表 企業向け貸し出し堅調で大幅増益

紀陽銀行グループ決算発表 企業向け貸し出し堅調で大幅増益

和歌山市に本店を置く紀陽銀行は、13日、昨年度1年間のグループ全体の決算を発表しました。
企業向けの貸し出しが堅調だったことや前の年度に外国債券の損失処理を計上していた反動などから、最終的な利益は前の年度のおよそ3.8倍と大幅に増えました。

紀陽銀行は、13日、去年4月からことし3月までのグループ全体の決算を発表しました。
それによりますと、最終的な利益は150億2000万円と、前の年度のおよそ3.8倍に増えました。
これは企業向けの貸し出しが堅調に推移して利息や手数料の収入が増えたことに加え、前の年度に外国債券の損失処理を計上した反動があったことなどが主な理由だということです。
また今年度については、引き続き貸し出しが伸びて、利息や手数料の収入が増えると見込まれる一方、賃上げや物価高で経費が増えることが予想されるとして、最終的な利益は145億円と見込んでいます。
紀陽銀行の丸岡範夫 取締役常務執行役員は「今後、本業である企業への貸し出しで得られる利益をさらに増やしていきたい」としたうえで「円安で原材料が値上がりするなどして、取引先の企業に大きな影響が出ているため注意深く見ていきたい」と話していました。