金剛峯寺の成り立ちを学ぶ企画展 高野山霊宝館で

高野山の金剛峯寺の成り立ちを紹介する企画展が、高野町の「高野山霊宝館」で開かれています。

この企画展は、ことし1月に金剛峯寺の12の建物が国の重要文化財に指定されたことを記念するもので、金剛峯寺に伝わる絵画や仏像などおよそ70点が展示されています。
このうち、山全体が金剛峯寺と呼ばれていた時代を描いた絵は、高野山のあちこちにたくさんの寺が建てられている様子を見ることができます。
この絵には、もともと2つの寺があった場所に現在の「総本山金剛峯寺」が建てられたことも記されています。
このほか会場には、いまの金剛峯寺に伝わる▼国宝の「紺紙金銀字一切経」や▼国の重要文化財、「愛染明王坐像」なども展示されています。
埼玉県から訪れた人は、「躍動感あふれる仏像などがたくさんあって楽しめました」と話していました。
高野山霊宝館の学芸員 鳥羽正剛さんは、「観光も楽しみながら高野山の歴史を学んでもらいたい」と話していました。
この企画展、「金剛峯寺‐その成立と宝物」は7月15日まで開かれています。