和歌山城復元に向け 古い写真など提供呼びかけ 和歌山市

国の史跡となっている和歌山城の復元に向けた情報を集めようと、和歌山市は、建物に関する写真などの情報提供を広く呼びかけています。

国の史跡となっている和歌山城は、昭和20年の空襲で天守が焼失し、建物の図面など、多くの資料が失われました。
天守は戦後、写真などをもとに復元されましたが、それ以外の城内の建物は移築や解体されたまま現在に至ります。
和歌山市は、城の北側にある「北辺櫓群」やそれを結ぶ土塀などの復元を検討していますが、「北辺櫓群」に関する写真は1枚しか残っていないということです。
このため和歌山市は、▽「北辺櫓群」などに加えて、▽天守の古い写真や図面などの情報提供を広く呼びかけることになりました。
和歌山城整備企画課の伊津見孝明 学芸員は、「紀州藩の家臣で明治以降に郊外や県外に移り住んだ人の子孫や、流通した藩の資料を入手した人など、心あたりのある人は連絡をしてほしい」と話しています。
連絡を受ければ、学芸員が出向いて調査を行うということで、連絡先は和歌山市和歌山城整備企画課073−435−1044です。