世界遺産登録20年 神社で記念の催し 九度山町

和歌山、奈良、三重の3県にまたがる「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産に登録されてことし(2024年)で20年となるのにあわせて、九度山町にある構成資産の1つ、「丹生官省符神社」では記念の催しが開かれました。

ことしは「紀伊山地の霊場と参詣道」が、世界遺産に登録されてから20年となることから、和歌山県内の関係する地域ではさまざまな記念行事が予定されています。
九度山町にある世界遺産の構成資産の1つ、「丹生官省符神社」では27日、中国の伝統的な弦楽器で日本の琴のルーツとも言われている「中国古箏」の演奏会が開かれ、演奏家の伍芳さんが神社の本殿の前で奉納演奏を披露しました。
訪れた人たちは境内に響き渡る美しい古箏の音色に耳を傾けていました。
神戸市から夫婦で訪れた男性は「古箏の音色の繊細さが心に染み渡りました」と話していました。
この催しを高野町と合同で企画した九度山町の岡本章 町長は「世界遺産登録20年を記念する最初のイベントでしたが良いスタートを切れました。今後も各地でさまざまなイベントが予定されているので、ぜひ多くの人に足を運んでほしいです」と話していました。