和歌山 かつらぎ町 住民を対象に認知症講座

認知症の人への理解を深め地域で支えようと、かつらぎ町で、住民を対象に講座が開かれました。

かつらぎ町の県立医科大学付属病院紀北分院で開かれた講座には、地元の住民などおよそ30人が参加し、認知症看護についての専門知識を持つ認定看護師の岸田悦子さんが講師を務めました。
岸田さんは、認知症は脳の働きに不具合が生じることで起こる病気で、誰もがかかる可能性があり、▼物忘れが激しくなるアルツハイマー型のほか、▼睡眠時に大声を出すなどの行動が見られるレビ−小体型など、さまざまな種類があると紹介しました。
そのうえで、大切なのは、早期の診断や治療であることや、認知症の一歩手前の状態、「軽度認知機能障害」は、食事や生活習慣などの改善で回復できることなどが説明されました。
また、参加者たちは、認知症の予防に効果があるとされる歌に合わせて手を動かす運動を体験していました。
参加した女性は、「認知症を予防するため、きょうの話を参考にしたいです。いい勉強になりました」と話していました。
認定看護師の岸田さんは、「認知症になっても、だれもが安心して過ごせる地域にしたいと思っています。認知症への理解を深めていきたいです」と話していました。