和歌山県 全ての小規模河川の浸水域を公表

台風や豪雨による災害が相次ぐ中、和歌山県は氾濫で被害が出るおそれのある県内すべての小規模河川について周辺の浸水域を想定し公表しました。

全国各地で豪雨災害が相次ぐ中、国は、小規模河川についても1000年に一度の豪雨を想定して浸水域を示す必要があるとして、「洪水浸水想定区域図」の作成を都道府県に義務づけています。
和歌山県ではこれまで、去年(令和5年)6月の大雨で氾濫した紀美野町の真国川など3つの小規模河川の浸水域を公表していましたが、今回新たに氾濫のおそれのある426の小規模河川について、「想定区域図」を作成し公表しました。
「想定区域図」は県のホームページで公表されていて、水系や関係する市町村ごとに見ることができ、想定される浸水の深さは、黄色から赤色のグラデーションで示されています。
県内の30の市町村では、「想定区域図」をもとに再来年度(令和8年度)までに新たなハザードマップを作成することにしています。
和歌山県河川課は、「大雨被害が激甚化する中で、作成を急いできた。今後は速やかにハザードマップに反映できるよう、国の補助金なども活用して支援していきたい」と話しています。