和歌山 ひょうによる梅被害21億円余 県が特別融資開始へ

先月(3月)和歌山県内で降ったひょうによる梅の被害額は21億円余りにのぼり、県は被害が出た農家に対し、当面の運転資金を貸し出す特別融資を行うことを決めました。

先月(3月)20日、和歌山県内では中部から南部の広い範囲でひょうが降り、特産の梅の実が傷つくなどの被害が相次ぎました。
被害は、田辺市やみなべ町などの8つの市と町のあわせて4100ヘクタール余りの農園で確認され、被害額は21億5000万円余りにのぼることが、県のまとめでわかりました。
これについて22日の定例の記者会見で和歌山県の岸本知事は、ひょうが原因の被害では過去25年間で2番目に多いとしたうえで、被害を受けた農家に当面の運転資金を貸し出す特別融資を行うことを明らかにしました。
融資の上限は200万円で、県などが利子を負担するため無利子で借りることができ、県内各地のJAの窓口などで、来月(5月)7日からことし(令和6年)の9月末まで受け付けるということです。
岸本知事は「ことしは梅の実の数が少ないという報告も受けていたが、さらにひょうの被害が重なり、農家の皆さんは本当に大変だと思う。農家に寄り添い、いろいろな施策を打っていきたい」と話していました。