和歌山の梅 一大産地でことしの実の数が非常に少なく

全国一の梅の生産量を誇る和歌山県で、梅のことしの生育状況の調査が行われ、ことしは、暖冬の影響で梅の実ができず、記録的な不作となった4年前よりもさらに実が少ないことがわかりました。

梅の一大産地、みなべ町やその周辺では、毎年、県や地元のJAなどでつくる協議会が、梅の実がなる4月と5月に実の生育状況を調査していて、今月は18日までの3日間行われました。
その結果、みなべ町と印南町では、実がつく可能性のある枝にある節100か所あたりの梅の実は2.1個で、過去10年の平均と比べ、29%にとどまりました。
これは、梅の収穫量が記録的な不作となった4年前、2020年の調査結果の4.7個よりもさらに少ない結果です。
一方、▽実の直径は平均で22.5ミリで、過去10年の平均と比べて101%と平年並みで、▽実の重さは平均で7.9グラムと、過去10年の平均と比べて、111%とやや重く、実った実は順調に成長しているということです。
調査を行った日高果樹技術者協議会は、「これほどの不作は聞いたことがなく、暖冬の影響で不完全な花が増え、受粉がうまくいかなかったことが原因とみられる。これ以上、実の数が増えることはないので、少ない実を丁寧に育て収穫につなげたい」としています。