和歌山県の人口90万人割れ 人口減少・少子高齢化が深刻

去年10月の和歌山県の人口は、推計で89万2000人と、90万人を下回り、昭和のピークの人口からおよそ20万人減少しました。
高齢者の割合が高まる一方、15歳以下の若年層の割合は減少していて、少子高齢化が深刻になっています。

総務省がまとめた、去年(令和5年)10月1日現在の人口推計によりますと、外国人を含めた和歌山県の総人口は、推計で89万2000人と、90万人を下回りました。
昭和57年と昭和58年の、昭和のピークの人口109万人に比べるとおよそ20万人も減っています。
また前の年(令和4年)と比べて1万1000人減っていて、その減少率は1.27%と前の年より0.14ポイント拡大しています。
人口減少が加速していると言えます。
年代別にみますと、▼総人口に占める65歳以上の人口の割合は34.2%と、前の年より0.2ポイント上昇しました。
一方、▼15歳未満の人口の割合は11.1%と、0.1ポイント減っています。
少子高齢化も進んでいます。
これらについて、岸本知事は「今後策定する長期総合計画の中でも大きな問題意識を持って取り組んでいきたい。そのうえで、人口が減っても幸せに過ごすことができる和歌山県を作っていく必要がある」と話しています。