和歌山県の銭湯 入浴料金上限引き上げ 大人は490円に

生活用品や燃料などの価格の上昇が続く中、県内の銭湯の入浴料金もその上限が今月(4月)から最大で50円引き上げられています。

銭湯の入浴料金は、都道府県ごとに上限が決められています。
県内の有識者や銭湯の経営者などで作る協議会は、燃料価格などの上昇を受けてことし(令和6年)2月、県に対し値上げを答申しました。
この結果、県内に26ある銭湯では、今月(4月)1日から▽12歳以上の入浴料金の上限を50円引き上げ490円と決められました。
また、▽6歳から11歳も20円引き上げ170円に、▽6歳未満も、20円引き上げ100円と決められています。
和歌山県で銭湯の入浴料金の上限の引き上げが行われるのは令和元年以来です。
県によりますと、県内の銭湯の経営状況を調査したところ、各社の平均で、▼おととし(令和4年)はおよそ90万円の赤字、▼去年(令和5年)は推計でおよそ80万円の赤字だったということです。
県は、「物価の上昇が続く中、コストアップの分を価格に転嫁させ、経営を守る必要がある。値上げにご理解いただきたい」と話していました。