オークワ 人件費上昇や人手不足に対応 レジ業務効率化へ

県内最大手のスーパーマーケット「オークワ」は、人件費の高騰やパート・アルバイト不足に対応していこうと、店舗で商品を精算するレジ業務の効率化を進めることにしています。

和歌山市に本社を置く県内最大手のスーパーマーケット「オークワ」は、人件費の高騰やパート・アルバイトの確保が難しくなることが予想されることから、今後3年間で商品を精算するレジ業務の効率化を目指します。
具体的には、▼顧客が自ら商品を精算するセルフレジの導入率を、現在の56%から70%まで引き上げます。
さらに、▼すでに店で導入しているAIで来客数を予想したうえでレジの要員を適正に配置するというシステムをさらに高度化し、余剰になっている人員を減らします。
これらにより、3年をめどにパート・アルバイトの総労働時間を10%削減するとしています。
さらに、オークワでは、利益率の高いプライベートブランドの商品を、販売する食品全体の40%まで増やす方針で、これにより、物価高に伴う仕入れコストの上昇に対応するとともに、商品の競争力を強化して売り上げの拡大にもつなげたいとしています。
スーパーマーケットの経営は、長らく消費者の節約志向への対応に迫られてきましたが、賃金や物価の上昇局面でその経営をどのように見直していくのか、県内最大手の動向が注目されます。