熊野本宮大社で春の例大祭 この1年の無事を祈る「渡御祭」

田辺市本宮町の熊野本宮大社で、明治時代まで社殿があった場所までみこしを担いで練り歩き、ことし1年の無事を祈る「渡御祭」が行われました。

「渡御祭」は熊野本宮大社の例大祭で、明治時代まで社殿があった「大斎原(おおゆのはら)」と呼ばれる熊野川の中州に、ご神体の御霊(みたま)をみこしに乗せて移すものです。
15日は、およそ500人が参加し、地元の人のほか外国人観光客らが順番にみこしを担ぎ、威勢のいい掛け声とともに、およそ1キロ先の「大斎原」を目指しました。
そして「大斎原」に到着すると、野菜や果物などが供えられ、九※鬼家隆 宮司が祝詞を読み上げ、ことし1年の無病息災や豊作を祈りました。
このあと、地元の子どもたちが舞を奉納し、観光客らが一生懸命に踊る姿を写真に収めていました。
アメリカから観光で訪れた30代の女性は、「年に1回の大きな祭りがあると聞き、絶対に来たいと思っていました。たくさん観光客も訪れてすごく盛り上がっていて、すばらしい光景でした」と話していました。

●九※鬼 宮司のキは「鬼」の上の「ノ」が無い字。