石ノ森章太郎の人柄と作品の魅力知る展示会 和歌山

「仮面ライダー」や「サイボーグ009」などの作品で知られる漫画家、石ノ森章太郎さんの人柄や作品の魅力を知ってもらおうという展示会が、12日から和歌山市で始まりました。

展示会は、かつて石ノ森さんのもとでアシスタントを務めた、紀美野町に住む大瀬克幸さんが開きました。
和歌山市内のギャラリーには、石ノ森さんにまつわる資料50点以上が展示されていて、このうち、昭和42年6月のスケジュール表の写真は、作品の締め切り日が毎日設定されています。
石ノ森さんは、1か月に600ページ以上描いたと言われ、その多忙さを示す資料です。
また、石ノ森さんが大瀬さんに贈った手書きのスケッチを拡大したものも展示されていて、ペン1本で、その線の太さをうまく変化させて表現する繊細なタッチを感じ取ることができます。
大瀬さんは、「アイデアの量が桁外れで仕事も早く、石ノ森さんのような人はもう出てこないと思う。ファンは懐かしんでもらい、知らない人はこれを機会にその魅力を感じてほしい」と話していました。
この展示会は、和歌山市のモコモコミュージアムで来月(5月)12日まで開かれています。