すさみ町 エビとカニの水族館 新たな水槽の導入資金募る

エビやカニなど小型の甲殻類をじっくり観察してもらう環境を整えていこうと、すさみ町の水族館では、クラウドファンディングで新たな水槽の導入資金を募っています。

資金を募っているのは、すさみ町にある「エビとカニの水族館」です。
150種類・1000匹ほどの甲殻類を飼育していて、このうち、小型の甲殻類は48基の小型水槽で展示していますが、スペースが限られ、水槽内に仕切りを設けるなどして展示していて、1種類ずつじっくり観察できないうえ、予備水槽で出番を待つ生物も多いということです。
このため、クラウドファンディングでは、300万円を目標に資金を集め、これまでよりもさらに小さな水槽を新たに130基導入したいとしています。
水槽は、観察に訪れた人を取り囲むように置き、「図鑑水槽」と名付けて、まるで図鑑をみるように、生物を1種類ずつじっくり観察できるよう展示するとしています。
水族館の平井厚志 館長は、「甲殻類の多様性を伝えたいというのがいちばんの思いです。ぜひ支援をお願いします。磯などで見つけた甲殻類で名前がわからないというときに、ここへ来ればすぐ見つかり、名前が分かるというのを目指しています」と話していました。
クラウドファンディングは来月10日まで行われ、支援者には、金額に応じて▽オリジナルグッズや▽バックヤードツアーなどを返礼品として贈るということです。