紀の川市でふるさと納税研修会 魅力的な返礼品を

ふるさと納税の理解を深めながら、提供する返礼品の魅力を高めてもらおうと、事業者向けの研修会が紀の川市で開かれました。

ふるさと納税で、全国の自治体に寄付された額は、年々増え、昨年度、1兆1000億円に達する見通しで、紀の川市でも、およそ19億円にのぼる見込みだということです。
こうした中、返礼品をめぐる自治体間の競争は激しくなっていて、紀の川市は、返礼品を提供する事業者向けの研修会を開きました。
9日は、農業や食品加工などの事業者およそ50人が集まり、市の担当者から、▽寄付は、今後頭打ちの見込みでリピーターの獲得が重要であることや、▽魅力的な返礼品を届けるため市が独自に返礼品の品質などを抜き打ちで調べる「覆面調査」を実施していることなどの説明を受けました。
そして、ふるさと納税を仲介するサイトの運営会社などによる相談会も行われ、参加者たちは、返礼品として商品を出す時期や方法などについて相談していました。
参加した桃とみかんの生産者は、「去年返礼品登録を始めました。市でサポートしてくれると聞いて、うれしく思った。いい果物をつくっていきたい」と話していました。
紀の川市地域創生課の西川昌克さんは「多くの人に、紀の川市の果物を食べてもらい、そのおいしさを知ってもらうことで、結果的に寄付が増えるとうれしい」と話していました。