“ポケふた”ゲットだぜ! 和歌山市役所前に新マンホール

人気ゲームのキャラクターがデザインされた新たなマンホールのふたが今月から和歌山県内5か所に設置されることになり、5日はその1つが設置された和歌山市でお披露目式が行われました。

和歌山県内で新たに設置されるマンホールのふたは、人気ゲーム「ポケットモンスター」のキャラクターがデザインされた通称「ポケふた」と呼ばれているものです。
キャラクターの商品などを手がける会社が全国の自治体に提供していて、今月から来月にかけて和歌山市のほか、高野町、白浜町、那智勝浦町、それに串本町の5か所に設置されるということです。
このうち、和歌山市では、市役所の近くに設置され、5日、お披露目式が行われました。
式典では、和歌山市の犬塚康司 副市長が出席し、除幕を行って、真新しいマンホールを披露しました。
犬塚副市長は「和歌山市の特色を盛り込んだ世界に1枚だけのオリジナルデザインをいただき、うれしい」とあいさつをしていました。
和歌山市に提供されたマンホールは、和歌山城の別名「虎伏城」や市内の景勝地「和歌の浦」にちなんだというキャラクターがデザインされています。
式典に訪れた市内の高校1年生は、「和歌山にもポケふたが設置されてうれしい。今度、友達と一緒に遊びに来たい」と話していました。
和歌山市観光課の田又あすか 事務主任は、「ポケふたをきっかけに、訪れた人がポケモンだけでなく、和歌山市の魅力にも気づいてもらい、好きになってもらえたら」などと話していました。

【「ポケふた」とは】
人気ゲーム「ポケットモンスター」のキャラクターがデザインされた通称「ポケふた」と呼ばれているマンホール。
全国各地に設置されていて、「ポケふた」を見つけて巡るという人がたくさんいます。
この「ポケふた」は、キャラクターの商品などを手がける会社が全国の自治体に提供していて、自治体は、新たな観光客を呼び込む取り組みに生かします。
どうしてマンホールが観光客を呼び込むのでしょうか。
実は、この「ポケふた」はゲームアプリ「ポケモンGO」のなかで、「アイテム」を入手できる拠点にもなっているのです。
ファンは、ゲームを楽しみながら、実際にマンホールがあるところまで足を運ぶことになるのです。
観光誘致の先行事例もあります。
香川県です。
県のソウルフード「うどん」と、「ヤドン」と呼ばれるゲームのキャラクターの名前が似ているとして「ヤドン」の「ポケふた」をあちこちに設置しました。
その後、さらに、「ヤドン」をテーマにした公園ができたり、その土地の特産品とコラボをしたりしていて、新たな観光の呼び物になっています。
会社によりますと、先月(3月)末の時点で全国に約330枚以上が設置されたということです。
関西でもすでに大阪、兵庫、京都などに設置されているということで、これから、和歌山でも「ポケふた」を探しながら観光を楽しむ人を見かけることになりそうです。
なお、会社によりますと、県内の「ポケふた」でゲームアプリ「ポケモンGO」の「アイテム」を入手できるようになるのはもう少し先になるということです。