和歌山県警 山崎本部長離任 “犯罪検挙にゴールない”

和歌山県警察本部の山崎洋平 本部長(48)が4日付けで離任するのを前に記者会見し、「犯罪の検挙や抑止はいずれもゴールがあるものではないので、引き続き取り組みを続けてほしい」と話しました。

おととし(令和4年)8月に就任した和歌山県警察本部の山崎本部長は、4日付けで離任することになり、3日、記者会見を開きました。
このなかで、1年7か月余りの在任期間について、「着任した当時は、新型コロナまっただ中で、感染が収束するにつれ、犯罪や交通事故件数が増加するのをいかにして食い止めるかを考える日々だった。犯罪の検挙や抑止はいずれもゴールがあるものではないので、引き続き取り組みを続けてほしい」と振り返りました。
そのうえで、去年(令和5年)4月、和歌山市の漁港で衆議院の補欠選挙の応援に訪れていた岸田総理大臣の近くに爆発物が投げ込まれ、2人がけがをした事件について、「警護に万全を期したつもりではあったが、それでも事件が発生してしまい、本部長としてより強いリーダーシップを持って、県警の警護部門を中心に全体を指揮してきた。主催者との連携など、今後の警護に生かしてほしい」と話していました。
山崎本部長は、4日付けで内閣官房 内閣参事官に就任することになっていて、後任には、警察庁サイバー警察局 情報技術解析課長の野本靖之氏(55)が着任します。