ヤドカリなどの特別展 エビとカニの水族館 すさみ町

春の引っ越しシーズンにあわせてすさみ町の水族館では、「引っ越し名人」のヤドカリなどを集めたユニークな特別展が開かれています。

これは、進学や就職などで引っ越しをする人が多い春のこの時期にあわせて、すさみ町にある「エビとカニの水族館」が企画しました。
家や家具などの模型が配置された水槽内には、体の成長にあわせて貝殻を替えていく「引っ越し名人」のヤドカリの仲間など、あわせて4種類6匹が展示されています。
「イシダタミヤドカリ」と「ヨコスジヤドカリ」は、いずれも大型のヤドカリで、ガラスの透明な貝殻を背負い水槽の中を元気に動き回っていて、ふだん見ることができない体の構造を観察することができます。
また、体が「箱」に見えることから「ボックスクラブ」とも呼ばれるカラッパ科のカニ「メガネカラッパ」と「トラフカラッパ」は、ハサミを体に寄せて引っ越しの際に使われる段ボール箱のようにじっとしている姿が見られました。
30代の女性は「かわいらしい展示でした。体の構造が見られてよかったです」と話していました。
飼育員の本多正樹さんは「春のこの時期に引っ越しする人たちを応援する気持ちで展示を考えました。ぜひ楽しんでほしいです」と話していました。
この特別展は今月(4月)21日まで開かれています。