太地町 国際鯨類施設がオープン クジラの生態解明目指す

捕鯨の町として知られる太地町に、クジラの生態を研究する「国際鯨類施設」が4月1日、オープンしました。

「国際鯨類施設」は、クジラやイルカなどの調査・研究や情報発信を行う拠点として、太地町がおよそ18億円をかけて建設しました。
施設には、商業捕鯨に関する研究を行っている日本鯨類研究所の太地事務所が入り、研究員7人を含む職員10人が常駐します。
太地事務所は、宮城県石巻市の研究施設が東日本大震災で閉鎖したことから、その代わりの研究機関としてつくられ、クジラの生態を総合的に解明することを目指し▼クジラのDNAを分析して生息域や群れの活動範囲を調べるほか▼クジラの組織から、個体の年齢や健康状態を特定します。
日本鯨類研究所 太地事務所の安永玄太 研究主幹は「無事開所を迎えることができて、ほっとしています。この施設を、国内外の研究者が集まって、総合的な鯨類の研究ができるような場所にしていきたいです」と話していました。