外来カミキリ被害防止 みなべ町で懸賞金制度など開始へ

桃や梅の木などを食い荒らす特定外来生物の「クビアカツヤカミキリ」による被害を防ごうと、梅の一大産地、みなべ町で地元の農家の団体が被害を見つけた人に懸賞金を出したり、町が被害を受けた木の伐採に助成したりする取り組みが相次いで始まります。

特定外来生物のクビアカツヤカミキリによる和歌山県内の被害は、5年前にかつらぎ町の桃の木で初めて確認されてから、県の北部から中部の一部に広がっていて、梅の一大産地、みなべ町でもいずれ被害が及ぶのではないかと危機感を強めています。
こうした中、地元の梅農家の団体は、来月からカミキリの被害をいち早く知らせてもらおうと、懸賞金の制度を始めることを決めました。
懸賞金の額は1万円で、被害を示す、幼虫が出す「フラス」と呼ばれるふんと木くずの混じったものを見つけ、地元のJAに通報すれば、支給されるということです。
また、みなべ町の役場では、被害が出た梅の木を伐採する際、3万円の県の補助に加え、町が独自に3万円を助成する支援金制度を来月から開始し、被害拡大を防ぎたい考えです。
みなべ町農業士会の月向雅彦さんは、「早期に見つけることで、被害の拡大を防ぐことができるので、見つけた場合速やかに連絡してほしい」と話していました。