防災豆知識 「昭和の南海地震」

「防災豆知識」は「昭和の南海地震」についてです。

和歌山県をはじめ、西日本の各地に大きな被害をもたらした昭和の南海地震は、昭和21年12月21日、午前4時19分に起きました。
震源は、潮岬の沖合およそ50キロの海底で、地震の規模を示すマグニチュードは8でした。
北日本を除く広い範囲で揺れを観測し、和歌山県の沿岸には高い所で6.5メートルの津波が押し寄せました。
このため県内では、269人が死亡したり行方不明になったりしたほか、562人がけがをし、2767棟余りが全壊または流失しました。
さらに、新宮市では火災が起きて燃え広がり、中心部を含め、およそ2400棟が焼けたということです。
次の南海地震の規模は、昭和の南海地震を上回ると予測され、前回、被害がなかった所でも揺れや津波などへの備えが必要です。