災害からの復興を迅速に 「事前復興計画」シンポジウム 田辺

災害からの復興を迅速に進めるため、復興方針などをあらかじめまとめておく「事前復興計画」について考えるシンポジウムが、田辺市で開かれました。

シンポジウムは、南海トラフ巨大地震に備え、事前復興計画の策定を進める田辺市が開き、津波被害が想定される市内沿岸部の住民や自治体の職員などおよそ80人が参加しました。
はじめに、市の事前復興計画の策定に携わる京都大学防災研究所の牧紀男 教授が、「能登半島地震でも課題となっているように、住民が地元を離れて避難することで復興の議論がしにくくなる。あらかじめ計画があれば速やかな復興につながる」と事前復興計画の意義を述べました。
このあと、田辺市の担当者や専門家などによるパネルディスカッションが行われ、▼復興しやすい環境を整えるために、ふだんのまちづくりから計画を関連させることが重要だとか、▼地域の伝統や産業など、まちづくりの核になるものを住民たちが共有しておくことで、コミュニティーの維持や復興につながるといった意見があがっていました。
参加した田辺市に住む60代の男性は、「事前復興計画をもとに自分の住む地域のまちづくりを考え、災害に備えたい」と話していました。
田辺市企画部の山崎和典 部長は、「事前復興計画は、市民に内容を知ってもらうことが重要で、今後も市民と話し合いながら内容をアップデートしていきたい」と話していました。