世界遺産 熊野古道の地形など考える企画展 田辺

世界遺産に登録されてからことしで20年となる熊野古道について、古道が広がる紀伊山地の地形や、その成り立ちなどについて考える企画展が田辺市で開かれています。

これは、県の世界遺産センターと南紀熊野ジオパークセンターが企画し、19日から田辺市の世界遺産熊野本宮館で開かれています。
企画展では、およそ20点のパネルが展示され、このうち、熊野古道の中辺路にある「小雲取越」と呼ばれる場所は海底の砂や泥などが積もって固まった岩が風などで削られ、なだらかな峠になったと紹介されています。
また、新宮市の神倉神社のご神体「ゴトビキ岩」は、マグマで固まった火成岩が風化されずに残ったものであることが紹介されています。
和歌山県世界遺産センターの田堀国浩 所長は、「地形や地質から成り立ちをより深く知ってもらうことで、今後も世界遺産を守り引き継いでいくきっかけとしてもらいたい」と話していました。
この企画展は、今月(3月)26日まで開かれています。