今年度で閉校 和歌山看護専門学校で最後の卒業式

3月末で閉校が決まっている和歌山市の看護専門学校で5日、最後の卒業式が行われました。

和歌山市の「和歌山看護専門学校」は、平成3年の開校以降、あわせて2300人余りの看護師を送り出してきましたが、大学の看護学部への入学希望者が増えたことを背景に学生数が減少し、今年度で学校の歴史に幕を下ろすことになりました。
5日は最後の卒業生となった34人の新人看護師が出席して卒業式が行われ、一人一人に卒業証書が手渡されました。
このあと、岸岡史郎 学校長が「感謝の気持ちを忘れず、和歌山の医療、保健、福祉の発展に貢献してください」とはなむけのことばを贈りました。
そして、卒業生を代表して、畑山楓花さんが「母校の閉校にはふるさとが無くなるような寂しさもありますが、壁にぶつかったときは学んだことを思い出し、乗り越えていきたいです」と涙ながらにあいさつしました。
式のあと卒業生たちは、共に学んだ仲間と写真を撮るなどして別れを惜しんでいました。
学校によりますと、卒業生はこの春から県内などの病院で看護師としての一歩を踏み出すということです。
卒業生は「実習中に助け合った仲間には、本当に感謝しています。春からは和歌山市の病院で働きますが、あなたが担当でよかったと言ってもらえる看護師になりたいです」と話していました。