和歌山城岡口門 耐震補強行い城内の施設整備へ 和歌山市

和歌山市は、太平洋戦争による焼失を免れ江戸時代から残る和歌山城の岡口門の耐震補強を行い、城内の施設整備を進めることにしています。

和歌山城の岡口門は江戸時代前期の1621年、元和7年に建てられた城門です。
太平洋戦争による焼失を免れ、切妻造の本瓦葺(ほんがわらぶき)の櫓門(やぐらもん)と銃眼が並ぶ土塀が残されていて、国の重要文化財に指定されています。
昭和30年代には、解体修理が行われましたが、老朽化がその後進んでいました。
このため、和歌山市は改修工事とともに耐震補強を行うことにしていて、まず、耐震診断を行うことにしています。
また、明治時代に壊され、現在は石垣を残すだけとなっている二の丸の北辺櫓群についても、将来の木造での復元に向けて石垣の発掘調査を実施する方針です。
市の和歌山城整備企画課は「和歌山城内の整備を一つずつ進めて往時の姿を取り戻し市の象徴である和歌山城の魅力を高めたい」としています。
関連費用2500万円は和歌山市議会に提出された市の新年度当初予算案に盛り込まれています。