串本町 水難事故に備え遠泳訓練 消防隊員が1.8キロ泳ぐ

マリンレジャーが盛んな串本町で、水難事故に備えようと、消防隊員たちが沖合の島から海岸までの1.8キロを泳ぐ訓練が行われました。

和歌山県南部の串本町は、海水浴や釣りなどのマリンレジャーが盛んで、水難事故も発生することから、消防は3年前(令和3年)から、風が強く波が高いこの時期に遠泳訓練を行い、隊員の体力や技術の向上を図っています。
26日は、ウエットスーツを着た潜水隊の隊員4人が、沖合にある紀伊大島に集まり、マスクやスノーケルそれにフィンを装着し、一斉に冷たい海に飛び込みました。
4人はなかなか思うように進めず、このうち1人は途中でボートに上がりましたが、残る3人は懸命に泳いで、およそ1時間かけて1.8キロ離れた対岸の海水浴場にたどり着きました。
訓練に参加した串本町消防本部潜水隊の筒井裕太 副隊長は「悪天候でしたがなんとか泳ぎ切りました。今後もこうした訓練を続け、有事の際の潜水活動につなげていきたいと思います」と話していました。