和歌山 サイバー犯罪の最新手口と対策 企業が学ぶセミナー

インターネットを利用したサイバー犯罪の標的になるおそれのある企業に、最新の手口と対策を学んでもらうためのセミナーが、和歌山市で開かれました。

このセミナーは、損害保険の代理店の団体が開きました。
会場の和歌山城ホールには、県内外の企業の担当者などおよそ160人が参加しました。
セミナーでは、まず、県警察本部サイバー犯罪対策課の担当者が、県内で去年1年間のサイバー犯罪の相談件数が2168件にのぼり、過去2番目に多かったことを説明したあと、▼金融機関などを語る不審なメールに添付されたリンクやファイルを開かないこと、▼重要なデータは暗号化しておくこと、などの対策を呼びかけました。
そして、参加者たちは、パソコンに実際にウイルスを感染させて個人情報を盗み出したり、遠隔でファイルを暗号化して見られなくしたりする具体的な手口を学んでいました。
参加した男性は「パソコンがウイルスにかかる流れを見て理解が深まりました。会社では対策はしているが、大事なのは一人ひとりの意識だと思う。対策を徹底したい」と話していました。
県警察本部サイバー犯罪対策課の篠田大輝 課長補佐は「企業の機密情報を盗まれると大きな損害になる。従業員一人ひとりの意識を高め、油断しないようにしてほしい」と話していました。