紀の川市 老朽化した空き家の撤去で補助制度 新設へ

人口減少などによって空き家の増加が課題となる中、紀の川市は老朽化した空き家の撤去にかかる費用を、100万円を上限に補助する新たな制度を設けることにしています。

この制度は、老朽化が進み迅速な撤去が必要な空き家について、紀の川市が県内では最高額となる100万円を上限に撤去費用の8割を補助するというものです。
申請は、空き家の所有者や相続人などが行い、現地調査をへて撤去が必要だと認定されれば、補助を受けられることになります。
市は、この費用として新年度(令和6年度)の当初予算案に1000万円を盛り込み、今月(2月)22日に開会する市議会に提案することにしています。
紀の川市内では、平成25年(2013年)におよそ1000戸だった空き家は、10年間で140戸近く増え、人口減少や高齢化による空き家の増加が課題となっています。
岸本健市長は「老朽化が進んだ空き家は、撤去にも大きな費用がかかり取り壊しに踏み切れないケースが多く、その後押しとして補助制度を設け、取り壊しをしたあとも、宅地としての利用を促進していきたい」と話していました。