“闇バイト”に関わらないよう中高生が注意呼びかけ 和歌山

いわゆる「闇バイト」に応募し、特殊詐欺や強盗などの実行役に若者が加担させられる事件が全国で相次いでいることから、和歌山市では、「闇バイト」に関わらないよう中学生と高校生が注意を呼びかけました。

「闇バイト」は、SNSなどで高額な収入をうたって特殊詐欺の受け子や強盗の実行役などを募るもので、応募した若者が犯罪に加担してしまうケースが全国で相次いでいます。
8日、和歌山電鉄貴志川線の和歌山駅では、地元の中学校と高校の野球部の生徒11人が「闇バイト」に関わらないよう注意を呼びかけていました。
生徒たちは、「闇バイト、そんなアルバイトはありません。それは犯罪行為です」と書かれたチラシの入ったマスクを通学や通勤する人たちに配っていました。
警察によりますと、一度でも闇バイトに応募すると提出した顔写真や住所などをもとに脅されて逃げられなくなるということです。
啓発活動に参加した高校1年生の生徒は「闇バイトのような甘い話はないことを理解して自分の気持ちをしっかり持ち、関わらないようにしたい」と話していました。
和歌山東警察署の岡本圭司 生活安全課長は「中高生から同世代に対して啓発をしてもらうことで、若者に闇バイトの危険性を知ってもらいたい」と話していました。