医療的ケア児やその家族の支援センター受け付け開始 和歌山県

たんの吸引などの医療的なケアが必要な子どもたちやその家族を支援しようと、和歌山県は、2月1日から専門のコーディネーターがワンストップで相談に応じる支援センターを開設し、受け付けを始めました。

和歌山県によりますと病気や障害で、たんの吸引や人工呼吸器などが欠かせない「医療的ケア児」は、去年(令和5年)10月時点で、県内に179人いるということです。
県は、保護者などからの相談にワンストップで応じようと1日から県庁北別館1階の障害福祉課に、「医療的ケア児」の支援センターを設置しました。
支援センターには、専門のコーディネーターとして保健師が配置され、相談の内容に応じて、▽市町村の窓口や担当者を紹介して、必要な支援につなぐほか、▽「医療的ケア児」の支援に携わる人材の育成などに取り組むことにしています。
相談は、平日の午前9時から午後5時まで、電話や対面で受け付けていて、このうち対面での相談については、事前予約が必要だということです。
県障害福祉課の橋本直子 副課長は、「医療的ケア児ということばが徐々に浸透するなかで、一元的に相談ができる場所を設けてほしいという要望があった。センターの設置によって、地域で生活するために必要な支援につなぐ役割を果たしていきたい」と話していました。