岸本知事 「空飛ぶクルマ」実用化に向けことし中に実証実験へ

和歌山県の岸本知事は、「空飛ぶクルマ」と呼ばれるドローンなどの技術を使った次世代の乗り物の実用化に向けて民間企業などと協定を結び、ことし中に実証実験に取り組む方針を明らかにしました。

「空飛ぶクルマ」は、ドローンなどの技術を応用し、人や物を乗せて飛行する乗り物で、各地で実用化に向けた取り組みが始まっています。
岸本知事は30日の会見で、来年の大阪・関西万博の機運の醸成と、県内の観光誘致に向けた取り組みを進めようと、新たに大手機械メーカーIHIや南海電気鉄道などと、協定を結ぶことを明らかにしました。
そして、ことし中に「空飛ぶクルマ」の運航に向けた実証実験を目指すことにしています。
これについて岸本知事は、「空飛ぶクルマを活用した地方創生ができないか考えている。大変魅力のある事業なので、職員と一緒に取り組んでいきたい」と話していました。
このほか岸本知事は、ことし3月9日に、串本町にある国内初の民間ロケット発射場から初号機が打ち上げられることが決まったことについて、歓迎する考えを示しました。
岸本知事は、「延期が続いていた中で、日程が決まったことは大変うれしく思う。全国から打ち上げを見に来てくださる方が来ると思うので、受け入れ態勢には全力を尽くしたい」と話していました。