国内初民間ロケット発射場 初号機 3月9日打ち上げ 串本町

串本町の国内初の民間ロケット発射場から、ことし3月9日に初号機が打ち上げられることになりました。
打ち上げには、小型の人工衛星が搭載され、成功すれば、民間による宇宙ビジネスに弾みがつくと期待されます。

これは、和歌山県や地元の自治体などでつくる協議会の場で発射場を運営する「スペースワン」が、26日、明らかにしました。
協議会で、スペースワンの遠藤守 取締役は、ロケットの組み立てが進み、現在は、打ち上げから小型の人工衛星を分離するまでのシミュレーションを行う段階で、打ち上げまでの見通しがついたことを報告しました。
そのため、国内初の民間ロケット発射場からの初号機の打ち上げを、ことし3月9日の午前11時から正午までの間で行うことが決まったということです。
この初号機の中には、政府の人工衛星が搭載され、目的の高度に達すると、ロケットは段階的に分離し、人工衛星を高度500キロの軌道にのせるということです。
スペースワンの遠藤守 取締役は、「これまで延期が続きましたが、地元など皆様の協力のおかげでここまで来られました。慎重に確実に、初号機打ち上げの準備を進めていきたい」と話していました。
発射場がある串本町の田嶋勝正 町長は、「ロケット打ち上げの話を最初にいただいてから9年がたち、それからずっと打ち上げを待っていました。日程が発表され心から感謝しています」と話していました。