白浜町 観光客の移動手段に オンデマンドバスの実証実験

利用者の予約に応じて走らせるオンデマンドバスを、観光客の移動手段などとして運行する実証実験が白浜町で始まりました。

この白浜町の実証実験は、空港や駅から観光地や宿泊先などへの移動手段を充実させようと、▼JR西日本や▼南紀白浜エアポート、▼町内に営業所があるバス会社3社などが共同で始めたものです。
オンデマンドバスは、利用者の事前の予約に応じて運行する乗り合いバスです。
定時に決まったルートを走らせる路線バスに代わって過疎化が進む地域や高齢者の移動手段などとして各地で導入されていますが、今回は観光客の移動手段などとして活用します。
バスがとまるのは、JR白浜駅や南紀白浜空港、それに町内の観光地など、あわせて16か所です。
▼観光客は、インターネットで事前に乗降する場所と時間を予約します。
▼その予約状況から人工知能=AIが最適な運行ルートを計算し、バスを運行します。
▼また、観光客のほか、地元住民の移動手段としても使うことができるということです。
今回の実証実験は来月(2月)末まで、毎日、正午から午後11時半まで1台のバスを運行し、需要があるかどうかや利用のしやすさやなどを検証します。
南紀白浜エアポートオペレーションユニットの正慶宗一郎 主任は、「電車と飛行機の事業者がタッグを組むというのは非常に珍しい。連携して今後も使えるサービスにしていきたい」と話していました。