和歌山 紀三井寺で石段を一気に駆け上がる「速駈詣り」

和歌山市の紀三井寺で、本堂へ通じる210段の石段を一気に駆け上がる時間を競う「速駈詣り(はやがけまいり)」が行われました。

「速駈詣り」は、和歌山市の紀三井寺で1年の平穏を願う行事として毎年行われ、ことしは6歳から85歳までの男女、およそ170人が参加しました。
参加者たちは、スタートの合図とともに、2人ずつ勢いよくスタートすると、周囲の声援を受けながら本堂へ通じる急勾配の石段、210段を一気に駆け上がりました。
石段の終盤になると息を切らして手すりにつかまったり、膝に手をついたりしてのぼる人もいましたが、速い人は1分を切るタイムでのぼり切っていました。
初めて参加したという和歌山市の50代の男性は、「最後は諦めない気持ちだけでのぼり切りましたが、達成感で空気も美味しく感じます。来年も参加できるようにことしも健康に過ごしたいです」と話していました。
最も速く駆け上がった男女は、それぞれ「福結び速駈王」と「福結び速駈姫」として、ことし1年間、紀三井寺の行事に参加するということです。