那智の滝 新年を前にしめ縄の張り替え 和歌山 熊野那智大社

新年を前に、和歌山県那智勝浦町の世界遺産、熊野那智大社で「那智の滝」の上にかかるしめ縄の張り替えが行われました。

那智の滝は、熊野那智大社の別宮、飛瀧神社のご神体とされていて、落差は133メートルあります。
27日は、新年を前に滝の上にかかるしめ縄を張り替えるため、白い装束に身を包んだ神職5人がしめ縄を担いで、滝の上までの山道をおよそ30分かけて登りました。
張り替え作業では、腰に命綱を巻きつけて冷たい川の水に足を入れ、長さ25メートルほどの新しいしめ縄を両岸の木にくくりつけて固定していきます。
そして、「紙垂(しで)」と呼ばれる白い布を結びつけて両端を引き、緩みがない状態にして新年を迎える準備を整えていました。
熊野那智大社の祢宜(ねぎ)をつとめる小賀真樹さんは「来年が皆様にとって良い年になってほしいと願いを込めて張り替えをしました。新しいしめ縄とともに気持ちも新たにして、正月を迎えたい」と話していました。