フィッシング詐欺被害 過去最悪のペースで増加 注意呼びかけ

県内でことしに入ってから先月(11月)末までに、偽サイトなどに誘導し、IDやパスワードを盗んで現金をだまし取る「フィッシング詐欺」などの被害が、あわせて5000万円余りにのぼり過去最悪のペースとなっています。
警察は、携帯に送られてきたショートメッセージなどのリンクにアクセスしないよう注意を呼びかけています。

「フィッシング詐欺」は、携帯電話のショートメッセージやメールなどが届き、指示に従って操作すると金融機関の偽サイトに誘導されてIDやパスワードなどが盗み取られ、知らない間に口座から多額の預金がなくなっているというものです。
警察によりますと、ことしに入ってから県内で預金を不正送金されたケースは、先月末までに26件、被害総額はあわせて5000万円余りにのぼっています。
すでに去年1年間の2倍近くとなっていて、過去最悪のペースとなっています。
警察は▽携帯などに送られてきた身に覚えのないショートメッセージやメールのリンクにアクセスせず▽ネット銀行を利用する場合は、金融機関の公式アプリから入力することなど注意を呼びかけています。
和歌山県警察本部サイバー犯罪対策課の峪利文次席は「不審なメールが届いた場合、リンク先はクリックしないでください。そして、大切なIDやパスワードを絶対に入力しないようにしてください」と話しています。