和歌山電鉄 初の猫駅長「たま」の絵本 販売を前にお披露目会

和歌山電鉄貴志川線で、初の猫駅長として人気を集めた「たま」を題材にした絵本が販売されることになり、6日、お披露目会が行われました。

和歌山市と紀の川市を結ぶ和歌山電鉄貴志川線では、三毛猫で初めて駅長に就任した「たま」が国内外から人気を集め、廃線の危機に直面していた路線の存続に大きな役割を果たしました。
今月(12月)11日に「たま」を題材にした絵本が全国の書店などで販売されるのを前に、6日、貴志川線和歌山駅のホームでは、「たま」のあとを継いだ「ニタマ」駅長が出席し、絵本のお披露目会が行われました。
絵本では、「たま」が貴志駅で保護された野良猫の子どもとして駅の売店で育てられ、駅長に抜てきされた経緯やその後の活躍などが実話に基づいて描かれています。
お披露目会のあと、「ニタマ」が「ニャー」と鳴くと、和歌山電鉄の小嶋光信社長が「ニタマも喜んでいるようだ」と話していました。
また、小嶋社長は、「この絵本を通して、地方鉄道の楽しさを伝えたい。和歌山電鉄が、子どもたちの憧れの存在になるとうれしい」と話していました。
このほか、和歌山電鉄では、今月6日から25日までクリスマス気分を楽しんでもらおうと、「たま」が描かれた「たま電車」などの車両にクリスマスリースの装飾を施した電車を運行しています。