トンネル施工不良問題 施工した建設会社 社長ら8人懲戒処分

那智勝浦町と串本町にまたがるトンネルに施工不良が見つかった問題で、工事を施工した和歌山市の建設会社「淺川組」は、21日までに社長や現場の作業監督など8人を、報酬の減額や降格などの懲戒処分にしました。

那智勝浦町と串本町にまたがる「八郎山トンネル」は、全長711メートルのうち、およそ8割でコンクリートの厚さが県が発注した厚さに満たないなどの施工不良が明らかになっていて、県は、工事をやり直す方針を決めています。
工事を施工したJV・共同企業体、代表の「淺川組」によりますと、社内調査で現場の作業監督が施工不良を認識しながらうその報告をしたと認めたということで、「淺川組」は、この作業監督をことし8月「降格」の処分にしました。
このほか、西口伸社長や幹部など7人を「報酬減額」の処分にしたということです。
淺川組は、コンプライアンス研修を実施するなど再発防止に努めるとした上で、「ご迷惑をおかけし申し訳ありません。工事の方法が決まり次第、速やかに施工します」としています。
この問題をめぐって県は、「淺川組」など2社を県が発注する工事の入札参加資格を6か月間停止する処分としています。