「高野山霊宝館」で僧侶が使う仏具を鳴らす体験会

高野山の博物館「高野山霊宝館」で僧侶が使う仏具を手に取り、音を鳴らすことができる体験会が開かれました。

「お坊さん体験」は、高野山の寺院にある国宝や国の重要文化財を所蔵する「高野山霊宝館」が行ったもので、北海道や岡山県など全国各地から訪れた10人が参加しました。
参加者たちは、担当者から僧侶が使う仏具などについて説明を受けながら実際に手に取り、作法にもとづいて触ったり、音を鳴らしたりしていました。
このうち「にょうばち」と呼ばれる、シンバルに似た仏具を叩く体験では、音を鳴らすのに苦労する様子がみられました。
またベルに似た「五鈷鈴」と呼ばれる仏具では、思ったように音を出せない人もいましたが、思い思いに楽しんでいました。
岡山県から参加した男性は「ありがたい体験をしました」と話していました。
また北海道から参加した女性は「貴重な体験をしました。バーンと鳴らす仏具は難しかったです」と話していました。
イベントを企画した「高野山霊宝館」の学芸員・鳥羽正剛さんは「通常の博物館では展示だけですが、実際に触ってもらい重さや音を確かめてもらって、より親しんでもらいたいです」と話していました。