和歌山市の有料駐車場のパスカード不正利用 職員2人懲戒処分

和歌山市は、職員2人が自家用車で通勤する際などに、市が管理する有料駐車場のパスカードを不正に利用し、駐車場の料金の支払いを免れていたとして、17日付けで、それぞれ停職と減給の懲戒処分にしました。

懲戒処分を受けたのは、和歌山市の議会事務局で、公用車のドライバーを務める技術主査の56歳の男性職員と技師の64歳の男性職員の2人です。
市によりますと、2人は、市が管理する和歌山城公園の有料駐車場のパスカードを公用車から持ち出して不正に利用し、自家用車で通勤する際などに駐車場の料金の支払いを免れていたということです。
不正な利用は、▼技術主査がことし7月までの2年3か月間にわたって187回、37万4000円余り、▼技師がおととし(令和3年)11月と去年11月から12月までの6回、1万円余りにのぼるということです。
ことし7月に、駐車場を管理する別の課の職員が、公用がない日にパスカードが使用されていることに気づき、不正が発覚しました。
市の調べに対して2人とも事実関係を認め、過料を含めて全額を弁済させたうえで、17日付けで▼技術主査を停職3か月、▼技師を減給10分の1、2か月の懲戒処分にしました。
議会事務局の中西太局長は、「市民からの信用を失墜させ誠に申し訳ございません。今後、再発防止に向け適正な公務の運営に努めてまいります」と話していました。